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Story
久河市に住む高校生、草薙怜は5月の連休明け、いつものように(ひさかわし                  くさなぎれい                                   )
学校へ行くが授業開始直後、急激に意識が薄れ不思議な夢を見る。

夢の中では一人の剣士の物語が繰り広げられる。その夢はあまりにも
生々しく現実世界で今、まさに起こっている事であるような錯覚を招いた。


                       きりのみや
目覚めた草薙はふと思い出した。今朝、霧ノ宮と名乗る
人間から電子メールが届いていた事・・・そして、その内容。
 「ねえ考えた事、ある?生まれ変わる以前、自分は一体何者だったのかって…。」

 脳裏に強く焼きつき離れようとしない霧ノ宮の言葉。
街を包む空気は重く沈み、避けがたい騒乱を暗示していた。